営業から未経験でインフラエンジニアへ|仕事の中身・入る前の確認点・エージェントの選び方

営業から未経験でインフラエンジニアへ

「営業の数字に追われる毎日から抜け出したい」「文系だけど、エンジニアって今からでも目指せるの?」

営業から別の仕事を考え始めた時、候補に上がりやすいのがITエンジニアです。中でもインフラエンジニアは、未経験者を募集する求人が見られる職種のひとつです。

この記事では、営業から未経験でインフラエンジニアを目指す人に向けて、仕事の中身、営業の経験が活きる場面、入る前に確かめておきたいこと、転職エージェントの選び方を編集部が整理しました。

目次

インフラエンジニアとはどんな仕事か

インフラエンジニアは、システムやサービスを動かす土台を整え、止まらないように守る仕事です。アプリを作る開発エンジニアに対して、そのアプリが動く場所を担当するイメージです。

土台になるのは、主に次の3つです。

  • サーバー:データやサービスを置いておき、24時間動き続ける専用のコンピューター
  • ネットワーク:パソコンやサーバーをつなぎ、データをやりとりできるようにする通り道
  • クラウド:自分で機器を持たず、インターネット経由で借りて使うサーバーやネットワーク

仕事は大きく分けて次の4つの段階があり、未経験の場合は運用・保守から始めるケースが多く見られます。

段階主な仕事
運用・監視システムが正常に動いているかを見守り、異常があれば手順に沿って対応・報告する
保守設定の変更、機器の入れ替え、トラブルの原因調査と復旧
構築設計書をもとにサーバーやネットワークを組み立て、設定する
設計お客さんの要望を聞き、どんな構成にするかを決める

運用・保守の1日の例(日勤の場合)

会社や担当するシステムによって中身は違いますが、日勤の運用・保守チームの1日は、たとえば次のような流れです。

時間仕事の例
9:00前日からの引き継ぎを確認し、夜の間に起きたアラート(異常の知らせ)がないかを見る
10:00手順書に沿って、ユーザーの追加や設定の変更などの定例作業をする
13:00お客さんからの問い合わせに答え、必要なら先輩と原因を調べる
15:00翌週に予定している作業の手順を確認し、お客さんへ作業の日時を連絡する
17:00その日の作業を報告書にまとめ、次の担当者へ引き継ぐ

毎日が同じ作業の繰り返しではなく、トラブルが起きた日は原因の切り分けや報告が中心になります。慣れてくると、手順書を作る側や、構築の作業に少しずつ関わるようになっていきます。

未経験の入口になりやすい理由

  • 手順書のある仕事から始められる:運用・保守は決められた手順に沿って進める作業が多く、仕事をしながら知識を覚えていける
  • 研修を用意している会社がある:未経験の採用を前提に、入社後の研修を組んでいる会社がある(会社ごとに内容は大きく違う)
  • 経験が次の段階につながる:運用で覚えた知識が保守、構築へと積み上がっていく

一方で、未経験から入れる求人の条件は会社によってさまざまです。「誰でもすぐなれる」わけではなく、入社後も自分で学び続ける姿勢は求められます。

営業の経験が活きる場面

エンジニアは技術だけの仕事と思われがちですが、実際には人とのやりとりが多くあります。営業で身につけたことは、次のような場面で活かせます。

  • 報告・連絡・相談:トラブルが起きた時に、状況を短く正確に先輩やお客さんへ伝える
  • お客さんとのやりとり:作業の予定や影響を、専門用語を使わずに説明する
  • スケジュールの管理:作業の期限や段取りを組み、抜けがないように進める

面接では「なぜ営業からエンジニアなのか」をよく聞かれます。営業がつらかった理由だけでなく、営業で身につけたことをどう活かせるかまで話せると、伝わり方が変わります。

入る前に確かめておきたい3つのこと

同じ「インフラエンジニア」の求人でも、働き方は会社によって大きく違います。応募の前に、次の3つは確認しておくと安心です。

1. 夜勤やシフト勤務があるか

システムを24時間見守る運用・監視の仕事では、夜勤を含むシフト勤務になることがあります。日勤で働きたい人は、勤務時間の形を最初に確かめておきましょう。

2. どこで働くのか(自社か、お客さんの会社か)

自社のオフィスで働く形と、お客さんの会社に出向いて働く形(客先常駐)があります。どちらが良い悪いではなく、働く場所や人間関係が変わるので、入社前に把握しておくことが大切です。

客先常駐の場合は、次の点も聞いておくと、入社後の働き方がイメージしやすくなります。

  • 最初はどんな現場に、何人くらいで入ることが多いか
  • 現場が変わる頻度と、希望を伝えられる仕組みがあるか
  • 困った時に、自社の先輩や上司に相談できる体制があるか

常駐かどうかよりも、未経験の自分を育てる仕組みがあるかが、最初の職場選びでは大切なポイントです。

3. 運用の次に進む道があるか

運用・監視の仕事だけが長く続き、構築や設計に進む機会がない職場もあります。研修の内容や、先輩がどんな順番で仕事を広げてきたかを聞いてみると、入社後の姿がイメージしやすくなります。

営業からの転職でよくある不安

給料はどうなるのか

未経験の職種に移る場合、最初の給料は会社や前の職場の条件によって、上がることも下がることもあります。営業手当やインセンティブがあった人は、その分が減る場合もあるので、求人の基本給や手当の内訳を確かめておきましょう。

勉強の時間がとれるか

入社後も、新しい知識を覚え続ける仕事です。最初から長い時間をとる必要はありませんが、平日に少しずつ、休日にまとめて、など自分が続けられる形を決めておくと安心です。

文系でもついていけるか

インフラの仕事は、数学の知識よりも、手順を正確に守ることや、分からないことを調べて確かめる習慣の方が求められる場面が多くあります。文系かどうかよりも、学び続けられるかどうかが大きいと言えます。

準備しておくと話が早いこと

未経験の応募では資格が必須ではない求人も多くありますが、学び始めていることを示す材料になります。インフラ分野でよく名前が挙がるのは次のような資格です。

  • ITパスポート:ITの基礎知識を幅広く学べる国家試験
  • CCNA:ネットワークの基礎を学べるシスコ社の認定資格
  • LinuC・LPIC:サーバーでよく使われるLinux(パソコンのWindowsのような、サーバー向けの基本ソフト)の知識を問う資格
  • AWS認定(クラウドプラクティショナーなど):クラウドの基礎を学べる資格

どれから始めるか迷ったら、ITの全体像をつかめるITパスポートから入り、インフラに進むと決めたらCCNAかLinuC・LPICに進む、という順番が分かりやすいでしょう。資格を取り切ってから動く必要はなく、勉強を始めた段階で相談し、応募と並行して進める人もいます。

転職エージェントの選び方

未経験からエンジニアを目指す場合、ひとりで求人を見比べても、研修の中身や働き方の違いは分かりにくいものです。転職エージェントは大きく2つのタイプに分かれます。

タイプ向いている人
IT・エンジニア特化型エンジニアを目指すと決めている人。IT業界の求人や職種の違いに詳しい担当者に相談したい人
第二新卒・若手向けの総合型エンジニア以外の職種も含めて、営業から抜ける道を広く考えたい人

IT特化型の例として、ユニゾンキャリア

ユニゾンキャリアは、株式会社ユニゾン・テクノロジーが運営する、IT職種に特化した転職支援サービスです。公式サイトによると、次のような特徴があります。

  • 文系・理系・情報系を問わず、IT未経験からの転職も支援している
  • インフラエンジニア、開発エンジニア、社内SE(自社のIT環境を担当する職種)などを扱っている
  • 利用は無料で、面談はWebで受けられる
  • 求人の紹介に加えて、書類の添削、面接対策、入社前後のフォローまで行っている
  • 入社後定着率は約97%(2025年1月〜8月入社者のうち、3ヶ月以上働き続けている人の割合)

IT職種に詳しい担当者に希望をヒアリングしてもらい、そのうえで求人の紹介や書類・面接の準備まで相談できるのが、特化型を使う利点です。面談では、この記事で挙げた3つの確認点(夜勤の有無、働く場所、運用の次に進む道)を、気になる求人ごとに聞いてみるとよいでしょう。

第二新卒向けの総合型の例として、第二新卒エージェントneo

エンジニアに絞るかまだ迷っている人には、第二新卒向けの総合型という選択肢もあります。第二新卒エージェントneoは、株式会社ネオキャリアが運営する、第二新卒や既卒など20代の若手向けの転職支援サービスです。公式サイトでは、履歴書の作成や面接対策、企業別対策など丁寧にサポートすると案内されており、職種を絞り切れていない段階から相談できます。

まとめ

  • インフラエンジニアは、運用・保守から始めて構築・設計へと経験を積み上げていく仕事
  • 営業で身につけた報告・説明・段取りの力は、エンジニアの仕事でも活かせる
  • 応募前に、夜勤の有無、働く場所、運用の次に進む道の3つを確かめる
  • 資格は必須ではないが、学び始めていることを示す材料になる
  • エンジニアを目指すと決めているならIT特化型、営業以外の道を広く考えたいなら第二新卒向けの総合型のエージェントが合う

営業が合わなかったことは、能力が足りないということではありません。自分に合う働き方を探すための、ひとつの経験です。


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この記事を書いた人

20代・第二新卒で働く方に向けて、営業からのキャリアチェンジや未経験からのITエンジニア転職など、次の仕事を考えるための情報を届ける「働くホンネ」の編集部。公的機関の統計と各サービスの公式情報をもとに、辞める・続ける・変わるのどれもを選べるよう、フラットな視点で記事を制作しています。

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