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介護福祉士は、介護分野で唯一の国家資格です。取得するとキャリアの幅が大きく広がりますが、資格を取るための道は1つではありません。
この記事では、介護福祉士の3つの取得ルート(実務経験ルート・養成校ルート・福祉系高校ルート)を編集部が比較し、それぞれの向き不向きを整理します。
介護福祉士とは
介護福祉士は、社会福祉士及び介護福祉士法に基づく国家資格です。介護の専門職として、身体介助・生活援助・介護計画の作成・介護技術の指導などを担います。
資格を取得すると、以下のようなメリットがあります。
- 資格手当が付く事業所が多く、基本給が上がる
- 正社員・リーダー職への登用がしやすくなる
- ケアマネジャーの受験資格ルート(実務経験5年)の起点になる
- 認定介護福祉士など、上位資格へのステップアップが可能
3つの取得ルート
ルート①:実務経験ルート
現場で働きながら国家試験を目指すルートです。もっとも多くの人が使っています。
- 要件:実務経験3年(従業日数540日)+実務者研修修了
- 期間の目安:資格取得までに最短3年〜4年
- 費用:実務者研修の受講料(無資格からは10万円台後半〜20万円程度、初任者研修修了者は数万円程度安くなる場合が多い)+国家試験受験料
- 特徴:現場経験を積みながら取得でき、収入が途切れない
働きながら取得する形なので、事業所の資格取得支援制度(受講料補助・シフト調整)を活用できるかどうかが大きな鍵になります。
ルート②:養成校(介護福祉士養成施設)ルート
専門学校・短大・大学の介護福祉士養成施設を卒業するルートです。
- 要件:養成施設を卒業(2年制または3〜4年制)
- 試験の位置づけ:介護福祉士養成施設卒業者への国家試験義務化は経過措置を経て段階的に進められています。最新の適用年度・経過措置の内容は公益財団法人 社会福祉振興・試験センターおよび厚生労働省の公式発表で必ずご確認ください
- 期間の目安:2〜4年
- 費用:学費(トータルで200〜400万円程度)
- 特徴:体系的に学べる、就職に強い
高卒後のストレートな進路や、社会人からの転向で介護を体系的に学びたい人に向いています。
ルート③:福祉系高校ルート
福祉系の高校で規定のカリキュラムを修了するルートです。
- 要件:福祉系高校または特例高等学校を卒業+国家試験合格
- 期間の目安:3年
- 費用:高校の学費
- 特徴:高校卒業と同時に資格取得を目指せる
中学卒業後に介護のキャリアを決めている人向けのルートです。
実務経験ルートの詳細(多くの人が使う道)
編集部で聞き取りが多かった実務経験ルートを詳しく整理します。
実務3年の数え方
「実務3年」は、対象施設で3年以上かつ従業日数540日以上勤務した実績が必要です。派遣・パート勤務も条件を満たせばカウントされます。
実務者研修とは
実務者研修は、450時間のカリキュラムで介護の基礎から医療的ケアまでを学ぶ研修です。無資格から受講可能で、初任者研修修了者は一部科目免除されます。
国家試験の概要
介護福祉士国家試験は、例年1月下旬に筆記試験、3月上旬に実技試験(実務経験ルートは免除)が行われます。合格率は近年60〜80%台で推移していますが、年度により変動があります。
試験制度の詳細は、公益財団法人 社会福祉振興・試験センターの公式サイトで最新情報を確認してください。
取得を後押しする職場選び
実務経験ルートで資格取得を目指すなら、以下の制度がある職場を選ぶと負担が大きく変わります。
- 資格取得支援制度(受講料の補助・全額負担)
- 受験対策講座の実施
- 試験当日の特別休暇
- 資格取得時の一時金支給
編集部が話を聞いた20代後半・介護福祉士の男性は、こう振り返っていました。
前の職場(特養)で実務者研修の受講料を補助してもらえて、資格取得までの費用負担がぐっと軽くなった。資格を取ってから、転職エージェント経由で今の職場(大手介護付き有料)に移れたのは、正直大きな転機だったと思ってる。
資格取得支援制度がある求人を探すなら、介護転職エージェントに希望を伝えて絞り込んでもらう方法が現実的です。
まとめ
介護福祉士の取得ルートは3つあり、自分の状況(現在の仕事・年齢・費用)に合わせて選べます。
- すでに介護現場で働いている、または未経験からでも収入を確保したい → 実務経験ルート
- これから介護を体系的に学びたい → 養成校ルート
- 高校段階からキャリアを決めている → 福祉系高校ルート
どのルートでも、資格取得後にはケアマネジャーや認定介護福祉士など、さらに広いキャリアが待っています。
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